岡山県西粟倉村 視察ツアーで体験したこと(その1)

この土日に、katchamanツアーで仲間と一緒に岡山県西粟倉村で起こっている画期的な地域再生プロジェクトを視察しにいってきました。

きっかけとなったのは今年の1月23日に佐藤道明さん(HAL 代表取締役)竹本吉輝さん(トビムシ 代表取締役)をご紹介頂き、3人で意気投合したあと翌月2月1日に岡山県総社市加藤せい子さん(NPO法人ちみち 代表)がきっかけをつくってくださったおかやま備中ビジネスプランコンテストで基調講演をした牧大介さん(西粟倉 森の学校 代表取締役)と出会い熱量が加速してこのツアーにつながりました。

西粟倉までは新幹線で姫路で降りて、智頭急行線に乗り換えて大原駅で下車しました。こちらに森の学校のみなさんのお出迎えがあり、ツアーがはじまりました。

まず、森の学校へ。昔にここにあった影石尋常小學校の校舎をリノベーションしています。

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ここで牧大介さんのお話を聞かせていただきました。

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自分が気になったところをあたらためて、書き出しました。


西粟倉村は人口約1550人の源流の村。合併せずに自立の道へ。村の95%以上が森林。
・2008年から百年の森林構想で地域再生を目指している。道上前村長は「地域に捨ててはいけないものがあります。約50年前に子供や孫のために木を植えた人々の想い。その想いを大切にして、立派な百年の森林に育て上げる。そのためにあと50年、あきらめずに村ぐるみで挑戦続ける決意をしました」と語っています。
・2007年に雇用対策協議会設立以降、Iターン者約50名、60名以上の新規雇用を創り出した。
・2010年に森の学校稼働~はじめはあまりものの野菜の行商、そしてニシアワー製造所、木工房ようび(ホンモノのヒノキ家具)、みつまた和紙製品、移動日本酒バー、、と直接エンドユーザーとつながり、サービスや製品を提供し、仕事をつくり、個の自立がうまれはじめました。
・人工の森は人の手が入った間伐をすることによって生き返る、そして土も生き返り、ヒメボタルも発生する。適度な間伐から生まれた木材を職人さんの手により、人の想いや魂の入った木工製品に生れ返り、人の手に渡り、使われる。ファンドを組成して、木を伐採する機械の購入等に投資するメカニズムも導入して、社会的な循環システムを創り出しています。

牧さんの話を聞いていて、心が熱くなってきました。本当にすばらしい活動だなと思いました。こりゃー、まさにベンチャーだ!どベンチャーです!

森川亮さん(LINE 代表取締役)のブログもとても参考になります。


また、トビムシの竹本さんの話によると、仮に六本木ヒルズの1フロアが西粟倉の間伐材の床に変わると西粟倉のすべて森の1年間分間伐材だとおっしゃっていました。毎年1フロアずつ床が変わると、50階で50年分になり、100年の森構想が完了し、完全に西粟倉のすべて森が社会と循環し生き返ることになります。すごいですね。

下の写真、森の学校で、牧さんからみつまた和紙職人の東馬場洋さん(写真右)をご紹介いただきました。

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西粟倉 森の学校でなんと!久しぶりにNPO法人ETIC 代表理事 宮城治男さんとあったり、徳島県神山町樋泉聡子さんとばったり出会ったり、2月に岡山県総社市縁デマンドプロジェクトで出会った加藤さんにあったり。。。不思議な巡り合わせを体験しました。神山、総社、西粟倉の重力が引き合わせたような感覚になりました。

牧さんの話をお聞きした後は間伐した甦った森を視察しにいきました。

丁度、雨がふり、山に水がしみ込み、土もふかふかしていて気持ちよかったです。間伐しているので、光がいい塩梅に入るので草ものびのび生えていました。

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こういったイキイキした森にはヒメボタルも戻ってくるのです。

牧さんの案内は分かりやすく、興味深いので楽しかったです。

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森でいいね!ポーズをする湯川さん

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