三鷹市ではこの１５年間で５００のSOHOが立ちあがっていて、そのほとんどが１人で起業し、１人で事業を経営し、初年度から黒字で１社もつぶれていないそうです。
えーうそー！信じられない。。。と感じる人が多いと思いますが（僕もその一人でした）本当なのです。しかも起業している多くの人たちが僕（51才）と同じくらいか上かという世代なのです。
僕はずっと三鷹に育って、大学卒業まで住んでいました。いまも実家が三鷹にあります。関係が深いと思っていた三鷹市ですが、こんな状況とはこのときまで知りませんでした。お恥ずかしい。。。
このムーブメントを起こしたのが前田隆正さん（SOHO CITYみたか推進協議会 会長）です。前田さんは年を教えていただけませんでしたが、おそらく７０才半ばくらい。ステキな笑顔で、すこぶる元気な方です。街や施設を一緒に歩いたのですが、前田さんはたくさんの人に声をかけられる。愛されようがはんぱないです。前田さんは大企業出身（NTT、日本無線、ジャパンシステム社長）。大企業出身でベンチャーの指導ができるの？と一瞬、僕の固定観念が働きましたが、、、そんなことありません。みんなから父親みたいな存在といわれて、確固とした信頼関係を築いていらっしゃいます。そして、黒字企業しか生み出さないのも驚く。会社を辞めたら社長になろう！というフレーズでぶれずに１５年間活動してきた前田さんのエネルギーはすごい！（まさに高エネルギー生命体）そして、確実に成果もでてきています。
前田さんの取り組みはこちらのサイトに詳しく書いてありますので、ご覧下さい。特に地域活性化に興味ある方は必見
http://sangakukan.jp/journal/center_contents/author_profile/maeda-t.html
前田さんとのご縁は意外にも沖縄。
今年2月18日に沖縄高専の正木先生に企画頂いた沖縄高専の講演（NICTのICTメンタープログラムの一環）で総務省沖縄総合通信事務所 次長 小林詔さんと出会い、今年10月からはじまる沖縄での総務省のイベントで僕と前田さんが講演をするということで擦り合わせの打ち合わせを9月19日に前田さんの事務所で行ったことがきっかけです。人のご縁は本当におもしろい！そして、小さい頃から育った三鷹がこんなに元気のよい街だということを聞いて、うれしくなりました。
前田さんから起業家志望者とどういう風に対話して、指導するのかもお聞きしました。一枚のシンプルな事業計画でコミュニュケーションをするのだそうです。１枚の紙にはかならず黒字化する事業計画（開業資金計画と２−３年の収支見通し）、事業計画概要、事業によって生み出される価値、優位性、持続性と発展性、リスクファクターと対応策、創業者のプロフィールという項目。そして、事業にかける想いも大切とおっしゃっていました。ネットベンチャーとは違う事業形態でとても勉強になりました。（僕の事業も完全SOHOなので）
年収が億円ビジネスに着実に成長しているイーエス技研 代表取締役の古谷隆志さん（写真左）と一緒に。古谷さんは横河電機ご出身。右が前田隆正さん（SOHO CITYみたか推進協議会 会長）
1998年にみたかSOHOパイロットオフィスの開設（前田さんを中心に）に向けて、臨時職員の受付を募集。パソコン初心者の主婦の皆さんが採用された。そして、前田さんの影響で１０年前にその主婦の皆さんが起業。受付・転送電話サービス、事務局代行サービス、きめ細かい業務代行サービスなどを手がける有限会社「そーほっと」を設立。順調に業績を拡大している。取締役の永澤のり子さんは超パワフル！この事業以外にも焼き菓子を三鷹の特産にすべく、「セブレ」（下の写真）というお菓子も誕生し、売れ行きが好調だそうです。
下の写真、前列左から、そーほっと 取締役 永澤のり子さん、三菱UFJリサーチアンドコンサルティング研究員 杉原美智子さん、後列、左から 独立行政法人情報通信研究機構（NICT）事業化支援室室長の佐藤好英さん、katchaman、前田隆正さん（SOHO CITYみたか推進協議会 会長）、独立行政法人情報通信研究機構（NICT）事業化支援室の渡邊喜久さん
三鷹の名物になりつつある焼き菓子「セブレ」。バターや油を一切つかわない低カロリーなお菓子。おいしかったです！
前田さんの書籍。個人事業主、スモールビジネスの皆さんは必見の書。
前田さんを中心とする三鷹はパワースポットです。話を聞いていると元気になってしまう。不思議な場所です。
前田さん、永澤さん、古谷さん、お会いした三鷹の皆さん、ありがとうございました！
