情報通信研究機構(NICT) ICTベンチャー支援連携団体会議に参加させて頂いた感想

昨日は13時に国分寺駅改札に集合して、小金井市にある情報通信研究機構(NICT) ICTベンチャー支援連携団体会議に参加させていただきました。

参加者は全国の熱く想いのあるベンチャー支援団体(NPO、民間、官)、総務省総通局、総務省本省、NICT、とりまとめ役の三菱UFJリサーチ&コンサルティング(杉原美智子研究員を中心としたチーム)、僕たちメンター、約50名が集結しました。

はじめにNICTで研究成果を体験するツアーからスタート。

いろんな研究をされてるんだなとビックリ!

f:id:katchamans:20140620140222j:plain

日本の標準時間を決めているのは明石かと思っていました。そうでなく、このコンピュタが日本標準時と周波数国家標準を決めて、日本全国に発信していると聞き、これまたビックリ!

f:id:katchamans:20140621212001j:plain

ツアーから戻って休憩後、「 ICTベンチャー支援連携団体会議」のはじまり。はじめにNICT 室長の佐藤さんが情報通信研究機構(NICT) ICT Mentor Platformのいままでの取り組みのサマリーと今後の方向性についてシェア。

はじまる前の和やかな場。周りに緑がたくさんで気持ちよい会議室でした。

f:id:katchamans:20140620150405j:plain

その次にICTベンチャー支援連携団体取組紹介タイムで下記3名の皆さんが取り組みをシェア
  ・NPO法人札幌ビズカフェ  理事兼事務局長 石井宏和さん
  ・ NPO法人ビジネス・インキュベーター岡山 理事長 滝澤輝治さん
  ・ 総務省沖縄総合通信事務所  情報通信課長  石黒丈博さん

熱く語るNPO法人札幌ビズカフェ  理事兼事務局長 石井宏和さん

f:id:katchamans:20140620153244j:plain

成果につながった体験を語る総務省沖縄総合通信事務所  情報通信課長  石黒丈博さん

f:id:katchamans:20140620162310j:plain

そして、最後は全員でパネルディスカッション。その場づくりのコーディネーターを原亮さん(みやぎモバイルビジネス研究会会長)と一緒にさせていただきました。机を取っ外して、円になり、全員の顔がみえる配置。(これいいでしょ。NICTの方のアイデアです。)

f:id:katchamans:20140620164420j:plain

そして、時間は命、全国からいらっしゃったお一人おひとりの貴重な時間をより有意義なものにするために、グランドルールを下記のように提案し
- 秘密を守ろうー!
- 思いっきり、楽しもうー!
- 存在を隠さずに出しちゃおうー!
- つながっちゃおうー!

そして全員に賛同頂き、スタートしました。

NICT部門長の和久屋さん「お互いに応援する、応援される関係性」と語りましたが、それに加え、フラットな関係性、顔がみえる関係性、想いでつながる関係性、連携を越えて信頼の関係性がここ数年で皆さんとつくれてきているので、皆さんに賛同頂きまして、「僕たちが組むことにより、よりベンチャーや学生を発掘し、より社会と関われるようなきっかけを生むにはなにをすればよいか?」(実際はこんなにまとまった言葉でなかったですが)というテーマで語り合いました。

いま、関係性、この会議のテーマをこのように書いてみましたが、多次元でのつながりをうまく表現できてませんが、イメージはこんな感じです。

f:id:katchamans:20140621214143p:plain

いくつか対話ででた話の中で個人的に印象に残ったのはこの5つです。

・各地域の想いをもったベンチャー支援機関がつながると支援先への想定外の価値のあるチャンスを与える可能性が大きいこと。

NICTメンタープログラムの可能性を感じるのは各地域の想いをもったベンチャー支援機関のエネルギーの渦をつなげる活動を継続していること。そして潮目がきたときにこのコミュニュティがとてつもない存在になるように思えること。

ベンチャー支援機関の取り組みの表現(社会とつながるための)。具体的にホームページ見直し。それからビジコンなどのイベントの審査員に適切な人を選ぶこと。(対象がNPO的な事業の場合はVCが審査員よりも社会起業家などが適切。対象が世界を目指す/社会を変革するベンチャーの場合は大学の先生や中小企業診断士コンサル的な視点の方よりもVCや世界展開している創業者などが適切)

・ものづくり(3Dプリンターなど)x ITの視点での可能性をもうすこし落とし込む必要あり。

・大学の研究成果との連携の可能性をもうすこし落とし込む必要あり。

【各地域の想いをもったベンチャー支援機関がつながると支援先への想定外の価値のあるチャンスを与える可能性が大きいこと】

原亮さん(みやぎモバイルビジネス研究会会長)のなげかけでこの話になりました。

下の写真はみやぎモバイルビジネス研究会会長の原亮さん。

f:id:katchamans:20140620170739j:plain

昨年のこの会議をきっかけにベンチャー支援機関の皆さんがつながって化学反応が起きた事例を参加者のみなさんが語ってくださいました。下の写真は福岡県Ruby・コンテンツビジネス振興会議 事務局次長の上野孝徳さんと一般社団法人広島県情報産業協会特別委員会 広島インターネットビジネスソサイエティ運営委員長の村上賢二さんが昨年この場で出会い、具体的な案件でと連携していると語っている様子。

下の写真は福岡県Ruby・コンテンツビジネス振興会議 事務局次長の上野孝徳さん

f:id:katchamans:20140621221904p:plain

下の写真は一般社団法人広島県情報産業協会特別委員会 広島インターネットビジネスソサイエティ運営委員長の村上賢二さん。村上さんは福岡県とだけでなく、NICT起業家甲子園出場の学生さんともつながりをつくり、自プログラムに役立てようとしてました。

f:id:katchamans:20140620174228j:plain

他の地域にもこういった事例もあることもわかり、うれしくなりました。さらに懇親会では実際にベンチャー支援機関さん同士がつながり、新しい動きもうまれそうでした。

NICTメンタープログラムの可能性を感じるのは各地域の想いをもったベンチャー支援機関のエネルギーの渦を継続していること。そして潮目がきたときにこのコミュニュティがとてつもない存在になるように思えること】

このお話は株式会社NTTドコモベンチャーズ Managing Director 森下信司さんがメンター体験をベースにシェアしてくれました。なるほど、僕もそう感じました。その潮目もまさにいま来ている感覚もあります。

下の写真は熱く語る株式会社NTTドコモベンチャーズ Managing Director 森下信司さん

f:id:katchamans:20140620172529j:plain

ベンチャー支援機関の取り組みの表現(社会とつながるための)。具体的にホームページ見直し。それからビジコンなどのイベントの審査員に適切な人を選ぶこ と。(対象がNPO的な事業の場合はVCが審査員よりも社会起業家などが適切。対象が世界を目指す/社会を変革するベンチャーの場合は大学の先生や中小企 業診断士コンサル的な視点の方よりもVCや世界展開している創業者などが適切)】

この話は株式会社サイバーエージェントベンチャーズ 代表取締役社長 田島聡一さんがメンターで地域と関わったときの体験をベースに語ってくれました。僕もこのことは前から気になっていました。僕もよく審査員でいろんな地域に行くのですが、このイベントで審査員はこの人ではないでしょうと思うことが結構あります。実は僕を呼んでくださったイベントでも僕自身違う!僕よりもこの人が最適と思うことが稀にあります。勇気をもってこのことをシェアした田島さんをステキに感じました。愛があるなー。そのあと福岡のイベント明星和楽のサイトはいけてる!と田島さんが語り、 そのプロジェクトに深く関わっている福岡市経済観光文化局 国際経済・コンテンツ部 コンテンツ振興課 ゲーム・映像係長の中島賢一さんサイト製作の極意(しかもお金をかけずに)をシェアしてくれました。

下の写真、想いを伝える株式会社サイバーエージェントベンチャーズ 代表取締役社長 田島聡一さん

f:id:katchamans:20140620170257j:plain

【ものづくり(3Dプリンターなど)x ITの視点での可能性をもうすこし落とし込む必要あり】

この話はNPO法人ビジネス・インキュベーター岡山 理事長の滝澤輝治さんの実際の取り組み計画をベースになげかけてくださいました。それをうけて、日本ユニシス株式会社 最高技術責任者の保科剛さんがビジネスの可能性(特に大企業との連携できうる)について分かち合ってくれました。僕がまだわからない世界にチャンスが潜んでいるんだなと思いました。

下の写真はお父さん的な存在の日本ユニシス株式会社 最高技術責任者の保科剛さんが優しく語る!

f:id:katchamans:20140620171418j:plain

【大学の研究成果との連携の可能性をもうすこし落とし込む必要あり】

 日本ベンチャーキャピタル株式会社 執行役員の照沼大さんがこのテーマを投げ込みました。時間がなくて語れなかったのですが、個人的にポテンシャルがめっちゃくちゃあると思います。今年2月、広島の中国総通局のイベントで大学の先生の成果報告を聞かせていただきましたが、そう感じました。昔は産学連携って難しいと勝手に枠をつくってましたが、いま視野を広げてみると可能性が無限に広がると感じています。

下の写真、熱く想いを語る日本ベンチャーキャピタル株式会社 執行役員の照沼大さん

f:id:katchamans:20140620174629j:plain

ここでは書ききれない、表現できないほど濃い情報やコンテクストがまだまだたくさんあります。確信できたのは心理学者 アドラーがいう「共同体感覚(他者を仲間だと見なし、そこに自分の居場所があると感じられること)」がこのコミュニュティがあること。それは顔が見える世界、信用でなく信頼の世界、歓びがある世界、貢献感を感じる世界、、、美しいですね。

 

有限責任あずさ監査法人 パートナー公認会計士の山下隆さん(下の写真)は地域の可能性について語りました。(下の写真)

f:id:katchamans:20140620165556j:plain

公益財団法人ソフトピアジャパン 事業連携課 課長の平塚竜彦さん(下の写真)は横のつながりの大切さを語りました。

f:id:katchamans:20140620170825j:plain

総務省情報流通行政局 情報流通振興課長の岡崎毅さん(下の写真)も懇親会までフル参加。積極的に参加者の皆さんと関わりました。岡崎さんも想いをシェア。

f:id:katchamans:20140620173014j:plain

振り返りのスピーチをするNICT部門長の和久屋さん(下の写真)

f:id:katchamans:20140620180236j:plain

懇親会まで超過熱状態。対等な関係性。自立的な意識化。みなさん、火がついちゃったみたいでとっても有意義な時間でした。

集合写真!!!

f:id:katchamans:20140621092435j:plain

皆さん、ありがとうございました!

皆さんを愛しています!