セヴァン・カリス=スズキ(Severn Cullis-Suzuki)さんの講演にいってきました

一週間前の話ですが、明治学院大学で開催したセヴァン・カリス=スズキ(Severn Cullis-Suzuki)さんの講演にいってきました。

セヴァンさんは1992年ブラジルで開催された地球サミット」での「伝説のスピーチ」の少女(当時12歳)として知られる環境活動家です。
これが「伝説のスピーチ」です。
セヴァン・カリス=スズキ/リオサミット「伝説のスピーチ」 - YouTube

セヴァンさんの講演をとおして、先進国のマネー資本主義や大量搾取/大量生産/大量消費/大量廃棄、もっと経済成長!もっと消費!中心の世界から、自ら「しる/つながる/つくる」ことを中心とした世界への糸口を一緒に考え、感じることがこのイベントの目的です。

講演中のセヴァンさん

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セヴァンさんは講演で「Love is the Movement:愛は今の自分とよりよい可能性をもち、そして輝く未来の自分をつなぐこと」、そして「希望とは人の心のエネルギーで、人が変化を欲し、引き起こすエネルギー、何か望んだことを創造するエネルギー、苦しいときにやってくるエネルギー」と言ってました。この表現、腹落ちしました。そして、地球レベル、日本、身の回り、自分の人生においても、今のタイミングでよくそういった希望のエネルギーが必要なときと感じました。

セヴァンさんの通訳の辻信一さん(文化人類学者、環境運動家、明治学院大学教授、下の写真) もとてもエネルギーがよく、想いを感じました。過去に情熱大陸にも登場された方

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「経済成長の限界―7世代先の子孫のために―」というテーマで郭洋春さん(立教大学経済学教授)もスピーチ。わかりやすい言葉で、しかもロジカルなので頭にスーッと入りました。現代の経済成長ってまさに幻想だ!いままでなんとなくは感じていたのですが、郭先生が分かりやすくまとめて話をしてくださいました。この先生はスゴい!と心から思いました。その話の中で「現代経済成長の5つの幻想」の話がおもしろかったです。

・資源は無限であるという幻想
・自分たちの生活(環境)は安心・安全であるという幻想
・すべての国家は(経済)成長できるという幻想
・自らは負け組にならないという幻想
そして
・世の中は永続的に成長するという幻想

なるほど、これは幻想なのか!とそういう見方もあるなと思いました。(同感)

それから、「持続可能な開発 – 概念の課題」の話もおもしろかったです。
・世代間公平性(持続可能性:将来世代と現在世代)と世代内公平性(持続可能性:先進国と途上国)を同時に考えられないこと。
・二つの課題は大きすぎて一緒には考えられないこと
・人間(社会)同士の公平性のみ焦点を当て、人間と自然の公平性に焦点を当てていないこと

そして、経済成長の限界とは

・現在の世代のことしか考えていない
・人間のことしか考えてない
・成長を量を増やすことしか考えていない

関係性の見直しこそ社会を豊かにするには
・所有から利用へ
・労働から活動へ
・信用から信頼へ

新たな経済成長概念の確立=平和経済学 なのだそうです。

経済学教授がこのようにとらえているとは。。。感動しました。郭教授がこういった考えにいたったキッカケはネイティブアメリカン スー族 ホワイトバッファロー・パイプ19代目守り人のこの言葉からなのだそうです。深い言葉です!

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 興味のある人はインターネットで郭教授の資料がアップされてましたので、ご覧下さい。 http://data.blog-headline.jp/pdf/140215kaku.pdf

僕の友人の教師をしている中島幸子さん(下の写真)が「新しい学校の在り方」についてセバンさんたちに熱く質問!郭教授がおもしろいことを言いました!「先生とは生き方を先にしめす存在」だと。。。なるほど。文字通り、、、腹落ちしました!

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質問の中にお金への不安についてありました。

セバンさんはお金に完全に依存せずにお金とは違う2つの冨を考えていけば、食べていけると。一つは食べ物の調達。もう一つはコミュニュティ。そのときに鹿児島の義母のことが浮かびました。彼女は民生委員としてコミュニュティで世話人として活動しています。そして、コミュニュティの人から愛されて、ときには野菜(この野菜は本当に美味しいです)を頂いたり、車に乗せていただいたりして生活をしています。なるほど、食べていけるし、孤独でない。

このQ&Aのときに登壇者のどなたかが最大の問題は孤独(や孤独死だといってましたが、よくわかります。

この日は加藤登紀子さんも駆けつけました。歌とお話、心響きました!

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一週間前のイベントでしたが、今でもなにかを感じ続けている、そんな僕にとってインパクトのある時間でした。

参加させてくださいまして、ありがとうございました!