3月4日(水)、品川コクヨホールで開催された総務省 情報通信機構(NICT)主催の起業家万博に盛り上げ役として参加させていただきました。
「起業家万博」はICTを活用して豊かな世の中を目指そうと取り組む全国各地のICTベンチャーが、工夫を凝らした新規事業(商品・サービス)を発表し、事業提携・資金調達・販路拡大・人材確保などのビジネスマッチングにチャレンジするイベントです。競い合うイベントというよりも披露するイベントです。
<(注)「起業家万博」の「万博」は「万国博覧会」とは異なります。全国各地で育まれたICTベンチャー、彼ら彼女らを応援する地域・団体・人々、これら全てを網羅する意味で、「国」の文字を「ヒト」に置き換え、「万博=万人博覧会」と考えています。>
このイベントの特徴は日本全国の地域で活躍するベンチャーとのビジネス支援機関(地方公共団体、NPO、会社など)とつながり、優れたベンチャー経営者を発掘するスキームです。そして、実際にNICTのチーム、このプログラムを運営サポートする三菱UFJリサーチアンドコンサルティングの杉原美智子さんが率いるチーム、そしてメンターが日本中かけずり回って、信頼関係をつくっていることです。足をつかって、face to faceを大事に活動しているのがポイントです。僕も昨年は高知、石川、熊本、広島、京都、沖縄、福岡、そして今年は和歌山とまわりました。
さてさて、今回の起業家万博は10社のベンチャー企業がプレゼンをしました。
詳細/写真等はこちらに記載されています。
http://www.venture.nict.go.jp/event/2014/ec2/ec2/unpaku/report
そして、今回は目玉として 総務大臣賞の授与がありました。
受賞したのはExMedio CEO 物部真一郎さんです。物部さんはお医者さんで現在はスタンフォード大学でビジネスを学び、戻ったら高知県で起業します。経営チームも素晴らしい皆さんで構成されています。当日はスカイプでシリコンバレーからのプレゼンでした。物部さんは公益財団法人高知県産業振興センターが運営する第二回「こうちビジネスチャレンジ基金事業」から選抜されました。
物部さん、ExMedioの経営チームのみなさん!
おめでとうございます!
ExMedioの事業(ヒフミル君)の概要は下記です。医療 x ITです!
そして、会場での一番人気のベンチャー企業(オーディエンス賞)は富山県からやってきた株式会社笑農和 代表取締役 下村豪徳さんでした。ICTメンタープラットフォームビジネスプラン発表会 in いしかわ(北陸地区)<公益財団法人石川県産業創出支援機構>の選抜代表です。
下村さん、おめでとうございます!
事業内容は下記です。農業 x ITです。メンターは富山県出身の安達俊久さん(伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 代表取締役社長)です。
そして、今回から地域支援団体賞を設けました。福岡県Ruby・コンテンツビジネス振興会議(福岡県商工部商工政策課 企画監の上野孝徳さん)が授与されました。
上野さん、おめでとうございます!
地域のベンチャービジネス支援機関の皆様にもプレゼン頂きました。
今回は僕は2つのベンチャー企業のメンターを担当させて頂きました。
一社は総務大臣賞を受賞した高知県の起業家 ExMedio CEO 物部真一郎さんです。
もう一社は長野県上田市で起業をするフォーケル株式会社 代表取締役社長の山崎一也さんです。山崎さんのまじめさ、そして長野県ならではの機械メーカーさんと組む、ものつくりのビジネスの可能性を感じました。ちなみに事業内容はこちらです。
NICTのICTメンタープログラムに関わらせていただき、日本にはまだまだ可能性を秘めた素敵な起業家がいると感じています。
僕の視点の素敵な起業家は
・純粋な欲求や体験をベースに社会と具体的にどう関わりたいか(だれのため、なんのため)を追究する人
・既存の思考にとらわれてない人
・人のことをどうこう言うより、自分自身が変わろうという想いがあり、行動を起こしている人
・大変なことがたくさんあると思いますが、ベースが楽しく生きている人
・人のせいにしない人
そういう皆さんとお会いしたいです。ベンチャーのポジティブエネルギーは日本にとって大切です。ポジティブエネルギーがあるところはベンチャー以外の領域では限られていると思います。
それから、ベンチャーを支援(この言葉も違和感ありますが)されている人では
・想いがあり、自分自身が変わろうとしている人
・好きで楽しくやっている人(単なる役割/義務ではなく)
・既存の思考にとらわれてない人(地域活性化を一般的な思考/事例でおさめようとしない人)
は心から応援したく思っています!