総務省NICT(情報通信研究機構) 地域ICT研究懇談会に参加して感じたこと

昨日、総務省NICT情報通信研究機構) 地域ICT研究懇談会に参加させていただきました。

この懇談会は地方公共団体等の人々にNICTの研究内容について理解、研究成果の地方公共団体での利活用や、今後、NICTの研究に期待すること等について討議をするのが目的です。

ポイントはどうしたらNICTの研究成果が世の中に役に立てるのか?という議論ですが、これはよく大手企業の研究開発部門の成果物でも議論されることなのですが、戦略とかソリューション(問題解決)とかターゲッティングや利用シーンとか信頼性の担保とかなど。。。いろいろ考え方があるのですが、IBM時代に僕なりにそういう考えでやってみたのですが、あんまりうまくいかなかったです。(僕の能力が高くなかったのかもしれませんが。。。)

僕は「すごく想いのある現場の人どうしがいかにつながるか?」がトリガーになるような気がしています。戦略でいろいろと上層部が決めても、実際に実行するのは現場。僕は人に命令されるのが好きでないので会社員時代にいろいろと命令された仕事を本音で言うとすごく想いをもって実行したのは30%くらいいや20%くらいだったような気がしています。(ダメダメ会社員だったな。。。)しかし、過去の僕のようではなく、すごく想いをもって働いている会社員や公務員って案外といると思います。

金曜日に地域ICT研究懇談会に参加して、時間の関係で少しだけお話をしましたが、会議中に僕の頭に浮かんだ言葉が二つありました。「信頼」と「楽しさ」です。

1)信頼
僕には過去にお会いしたNICTの何人かの研究員(フォログラフィや他言語処理など)が浮かびました。その方々は想いもあり、能力もあり、純粋さが気持ちよかったのです。そして、島根県職員の杉原さん、岐阜県職員の中島さん、徳島県職員の新居さん、青森県職員の岡村さん、福岡市職員の中島さん、肝付町職員の中窪さんなどの顔も浮かびました。彼らはすごく想いがあり、能力もあり、純粋さ、行動力(ここまで職員がやるのかーというくらいの)があり、素晴らしいと感じています。彼らのような【現場の】想いのある人がつながることからはじめると良いと思います(方法論は要検討です)。僕の経験ですが、想いのある人がつながると良い流れがはじまりやすくなるのです。そして、顔がみえるということも大事で、関係性を築くと【その人】のためにやる!【その人】と一緒にいいものをつくりたい!という気持ちが育まれやすくなります。そして、階層型コントロール型チームでなく、少人数、フラット(心的に)チームをつくり、トライエラーを行い、形が見えたら組織化をするといいのかなと感じます。

2)楽しさ
想いのある人が集まり、方向性が見えてくると、興味/好奇心/純粋な欲求が原動力になり、楽しさ(ワクワク感)が増幅してきます。IBM時代にサイバーエージェントの社内システムのご担当の方とIBM 東京基礎研究所の研究員(村上明子さんたち)とのサービスイン後の呑み会に参加したことを思い出しました。そのとき、村上さんと話したときに彼女からワクワク感をめちゃくちゃ感じました。聞くと、お客様(サイバーエージェント)の想いと能力が高いから一緒に仕事をしていて楽しいと言ってました。それから、もう一つ思い出しました。僕がIBM時代に一番ワクワクした仕事【NetGen Progect(ITベンチャー向けマーケティング)1999年4月】です。メンバーも最高でした。このProjectは社内外にいろいろな形で発信しました。結果、たくさんの方々に応援団になって頂けました。時代背景的に、Projectのテーマもおもしろかったのもありましたが、僕たちのワクワクしたエネルギーで発信したことが一番の理由と思っています。「楽しさをどう創り出すか、そしてどういうエネルギーでどのように発信するか」が鍵だと思います。
お金や権力でひっぱるとお金や権力が主軸の人が集まり、楽しさでひっぱると想いのある人、本当に能力のある人が集まる時代になってきていると感じています。

今回のブログは備忘録的になりました。この議論は僕の今年のテーマ『Partnership』です。次回もいろいろと洞察したいです。

f:id:katchamans:20131229230755j:plain